衛生士国家試験の対策と傾向 Hellmanの歯齢編
今年国試を受ける皆さん、新学期が始まりましたね。
今回も過去問や類題を出しますので一緒に考えて見てくださいね!
今回はHellmanの歯齢に関する問題です。
まずは第27回歯科衛生士国家試験の過去問です。
Hellmanの歯齢に関する出題
Hellmanの歯齢ⅡA期からⅣA期になるにつれて大きくなるのはどれか。2つ選べ。
a 霊長空隙
b 歯列弓長径
c 前歯部被蓋
d 切歯歯軸傾斜角
Hellmanの歯齢に関する出題の解説
問題の解説に入る前に出題されたHellmanの歯齢についておさらいしましょう。
IA期:乳歯未萌出期
IC期:乳歯咬合完成前期(約6か月~)
ⅡA期:乳歯咬合完成期(約2歳~)
ⅡC期:第一大臼歯および前歯萌出開始期(約6歳~)
ⅢA期:第一大臼歯萌出完了、前歯萌出中または完了期(約7歳~)
ⅢB期:側方歯群交代期(約9歳~)
ⅢC期:第二大臼歯萌出開始期(約11歳~)
ⅣA期:第二大臼歯萌出完了期(約13歳~)
ⅣC期:第三大臼歯萌出開始期(約17歳~)
ⅤA期:第三大臼歯萌出完了期(約21歳~)
Hellmanの歯齢ⅡA期は乳歯列完成期で、ⅣA期は第二大臼歯の萌出完了期です。
この時期は顎顔面が最も発育する時期でもあります。
- 霊長空隙はⅡA期の上顎BC間、下顎CD間にみられる空隙です。永久歯列では存在しないので×です。
- 歯列弓長径は左右第一大臼歯遠心接触点を結ぶ線から中切歯切縁までの距離です。成長に伴い増加します。
- d.乳前歯は垂直的に咬合しますが、永久前歯は唇側位に傾斜して萌出します。従って
前歯部被蓋は大きく、切歯歯軸傾斜角は小さくなります。
以上より正解はb 歯列弓長径とc 前歯部被蓋です。
類題にチャレンジ!
問題1
Hellmanの歯齢が進行するにつれて、特に顕著に変化するのはどれか。2つ選べ。
- 上顎前歯部の萌出順序
b) 歯列弓幅径
c) 上顎第一臼歯の根の発育
d) 下顎の顎間距離
<解答と解説>
正解:b) 歯列弓幅径, c) 上顎第一臼歯の根の発育
- b) 歯列弓幅径: Hellmanの歯齢が進むにつれて、歯列の幅が広がり、歯列弓幅径が増大します。
- c) 上顎第一臼歯の根の発育: 上顎第一臼歯はHellmanの歯齢が進行するにつれて根の発育が進み、その変化が顕著になります。
問題2
次のうち、Hellmanの歯齢ⅡA期からⅣA期にかけて成長に関与する主な変化として正しいものはどれか。
- a) 乳歯の萌出時期が遅れる
b) 前歯部の歯根の成熟度が進む
c) 永久歯の歯冠形成が停止する
d) 顎関節の成長が減速する
<解答と解説>
正解:b) 前歯部の歯根の成熟度が進む
- b) 前歯部の歯根の成熟度が進む: Hellmanの歯齢が進行するにつれて、特に前歯部の歯根が成熟し、歯根の発育が進みます。これにより、歯の年齢を推定する際に重要な指標となります。
問題3
Hellmanの歯齢における「III期」の特徴として最も適切なのはどれか。
- a) 下顎第一大臼歯が萌出し、歯列が広がり始める。
b) 乳歯列が完成し、永久歯が萌出し始める時期である。
c) 下顎の歯根が完全に形成され、歯列の形態がほぼ完成する。
d) 乳歯の歯根が吸収され、永久歯の萌出が始まる。
<解答と解説>
正解:a) 下顎第一大臼歯が萌出し、歯列が広がり始める。
- III期は、特に下顎の第一大臼歯が萌出し始める時期に該当します。この時期、歯列が広がり始め、顎の成長も進行します。歯根の発育や歯列の変化が顕著になります。
今回の国試の過去問、類似問題はいかがだったでしょうか?
これを機にHellmanの歯齢に関する類似問題にトライしてみて下さいね。
次回もお楽しみに!
<参考文献>
・日本医歯薬研修協会 Complete+DH 歯科衛生士 国家試験完全攻略2022年版p.432より引用。
・麻布デンタルアカデミー 歯科医師国家試験参考書 New Text 2017⑤小児・矯正
p.32より引用。